Responsible Manufacturing責任ある製造

パリ協定を踏まえたアヴェダの地球温暖化対策支援について


アヴェダでは、持続可能な環境への配慮なくして企業責任を果たすことはできないと考えており、その信念に基づいてすべての意思決定を行っています。また、事業を進めるうえで自然の中からインスピレーションを得ているアヴェダでは、自然とは単に慈しみ、守るだけのものではなく、持続可能性を確保する上で模範として見習うべきものであると考えています。持続可能性と収益の両方に「自然界が大きな力を持つ」ことに気付く企業が増える中、利益追求と環境責任の両立は今後ますます重要性を増していくことになるでしょう。

アヴェダは、自分たちのカーボンフットプリントを将来的に相殺するため、再生可能な風力発電の開発を支援しています。また、化粧品会社としては初めて、風力発電のみの製品製造を行っています*1

再生可能エネルギー

 
風力発電の支持
 

アヴェダでは、環境の持続可能性を追求すること以外に、責任を持ってビジネスをする方法はない、と信じており、アヴェダが下すいかなる決断もこの信条に基づいています。そうすることのインスピレーションは自然界から受けており、自然は単に大切にして守るだけのものではなく、サステナビリティのお手本として模倣すべきものだと考えています。また、自然界がサステナビリティと収益の両方に有効であることに気づく業界が増えるにつれ、今後、利益と環境責任は益々連携していくと確信しています。

アヴェダは、再生可能エネルギー クレジットやカーボン オフセットを通して、使用する電力量と天然ガス量を相殺し、100%風力発電ですべての製品を製造しています。また、米国内事業の大半を賄うだけのクレジットやオフセットを購入しています。とは言え、真に 「カーボン ニュートラル」 を達成するには、まだやるべきことがあります。サプライヤーから成分を購入する際や、アヴェダ製品の輸送、製品の使用、廃棄、その他のインパクトによって発生する排出量をオフセットできていません。

 
アヴェダのオフセット購入について:

ミネソタの施設

ミネソタは、アヴェダの主要製造工場、本社、そして中西部流通センターが置かれている、アヴェダの本拠地です。これらの施設で使用されている電力を補うため、以下のクレジットとオフセットを購入しています:

再生可能エネルギー クレジット

電力:「Windsource®」 というプログラムを通して、契約している電力会社 「Xcel Energy」 から風力発電による電力を直接購入しています。このプログラムでは、アヴェダが使用する電力量に等しい風力発電量を生産する支援ができるようになっており、アヴェダのカーボン フットプリントの削減にも役立っています。なぜなら風力発電は、二酸化炭素や二酸化硫黄などを大気に放出せず、水を使用せず、生産する際に水処理も必要ないからです。加えて、本社の屋上に太陽光発電システムを設置しており、わずかですが、使用する電力の一部を賄っています。

カーボン オフセット

天然ガス:アヴェダは 「NativeEnergy」 からもウインドファームで発電されたカーボン オフセットを購入しており、温水システムや建物の暖房システムで使用する天然ガスによる炭素排出量を補っています。

ミネソタ州以外にある米国内のアヴェダ施設

アヴェダは、ニューヨークにあるアヴェダ インスティテュート、米国各地にあるエクスペリエンス センター、そしてロサンゼルスにある流通センターにおける天然ガス使用による炭素排出量や、使用される電力量を補うため、風力発電による再生可能エネルギーを 「NativeEnergy」 から購入しています。また、ロサンゼルスの流通センターでは、屋上に太陽光発電システムを設置しており、使用する電力の一部を賄っています。なお、これらの目的で購入したオフセットのうち、2年以上の期間をかけて相殺されるものもあります。詳細説明は以下の通りです。

第三者での製造に対するオフセット購入

アヴェダは、いくつかの製品については第三者による製造を行っています。自社の炭素排出量を風力発電でオフセットすることをまだ行っていない第三者のサプライヤーにおいては、アヴェダの製品を製造する際に消費する電力と天然ガスを補う分のカーボン オフセットを、アヴェダが 「NativeEnergy」 から購入しています。

エアゾール ヘアスプレーのライフサイクル オフセット購入

第三者で製造しているアヴェダのエアゾール ヘアスプレー製品の気候変動への影響を相殺するためにも、アヴェダは「NativeEnergy」 からカーボン オフセットを購入しています。なお、製造だけでなく、輸送や製品の使用自体で発生する炭素排出量の分についても網羅しています。

再生可能エネルギー プロジェクトの開発に対して資金援助

前述のオフセット購入額の一部は、「NativeEnergy」 が行う 「Help Build」 の数々のプロジェクトに投資されています。風力発電を含め、再生可能エネルギーの新たなエネルギー源を長期的に開発する取り組みに対して、資金を調達する貴重なプロジェクトばかりです。アヴェダは、このような資金援助を行うことで、最長で20年にも及ぶような長い期間をかけたプロジェクトを通して相殺されるオフセットを購入していることになります。

例えば、アヴェダのオフセット購入の一部は、アイオワ州にあるいくつかの家族経営農場への2台の風力タービンの新設に役立てられました。また、カンザス州グリーンズバーグの街が竜巻によって破壊された後に 「グリーンズバーグ ウインドファーム」 が建設されましたが、アヴェダはその建設当初の一支援者でした。アヴェダはさらに、Indiana School Wind Project(インディアナ州の学校で使用する電力を風力発電で賄うプロジェクト)の構築もサポートしました。学校では、生徒に風力発電の技術を教えるカリキュラムも開発されています。

これらのプロジェクトが構築されたことで、この先も継続的にクリーン エネルギーを生産し続け、温室効果ガスの排出を回避することができます。「Help Build」 のプロジェクトを通して購入されたカーボン オフセットは、プロジェクトの期間中、毎年Voluntary Carbon Standard (VCS) によって個別に測定され、毎年消化されます。また、アヴェダは、インド郊外など他の地域にあるウインドファームからもオフセットを購入しており、これらもVCSにより、複数年の間ではなく、毎年個別に測定されています。

環境衛生と安全

MNSTAR再認証取得について

ミネソタ州労働安全衛生局(Minnesota Occupational Safety and Health Administration、MNOSHA)プログラム(MNSTAR)は、国家労働安全衛生局(Occupational Safety and Health Administration、OSHA)基準の基本的順守以上の安全衛生管理制度を作るために管理者と雇用者が協力し、結果として業務上の怪我や病気が短期的・長期的に予防できている職場を認証する制度です。

MNSTAR認証を得るため、アヴェダの経営陣と従業員は、MNOSHAの職場安全コンサルテーション部門と協力して現在または将来の安全上の問題を特定し、排除してきました。この包括的プログラムでは、経営陣のリーダーシップと従業員の参加、安全上の問題に対処するための資源の配分、職場の危険を特定・管理するシステム、従業員の安全研修・教育計画などが重点に掲げられています。

MNSTARは1999年1月にミネソタ州全域に導入されました。これは、1982年に開始された国家労働安全衛生局の自主的保護プログラム(Voluntary Protection Program、VPP)を模範として作られたものです。現在MNSTAR認証を取得している会社は35社しかありませんが、アヴェダはそのうちの一社に認定されています。